11月19日、午後17時の飛行機で北海道・函館に向かう。翌20日に早い時間帯からの講演会なので、念のため前日から函館入りするのである。 この時期の北海道出張は、服装に少なからず困ってしまう。すでに北海道は何度か本格的な積雪があって、もちろん真冬の寒さである。一方の東京は、温暖化のメッカみたいにまだ「夏日」で、気温が25℃まで上昇したりする。 北海道仕様の真冬コートを着込んだクマが、夏日の東京を闊歩するのは、まあ異様な風体であって「おやおや、これから冬眠ですか?」と声をかけられることもしばしばだ(もちろんウソです)し、「夏日に浮かれたクマが東京に出現」と慌てた地元猟友会の人々が、猟銃を手に集合したりする(もちろんウソです)。 19日は夏日ではなかったが、その前触れみたいに、生ぬるい低気圧が2つも接近していた。北の日本海上に1つ、南の海上に1つ。有名な「2つ玉低気圧」である。昼過ぎから東京は激しい風雨にさらされ、気温も上昇した。(函館での講演会。大盛況だった。詳細は明日) この風雨の中を、クマ蔵どんは予約しておいたタクシーで羽田空港に向かった。タクシーは贅沢だが、1時間前に予約して「羽田定額タクシー」と言えば、6000円+高速代金700円で済む。普通にメーターを回して代々木上原から羽田までなら9000円するから、なかなかお得感が大きい。 今井君は、真冬コートもイッチョーラ、スーツも一張羅、革靴も1足しかもっていない。服や靴を買いに行くのが苦手なタイプだし、乱暴に買って粗雑に消費するのはイヤなのだ。真冬コートなんか、25年前に買ったのをまだ着ている。革靴はイギリスのCHURCH製で、これは一昨年おろしたばかりだが、おそらく修理に修理を重ねて、あと10年は大事に履くつもりだ。こんなベチャベチャしたヌルい雨に濡らしたくない。(函館会場は、北海道教育大学。大学の教室はとても使いやすい) 代々木上原には柳井社長のユニクロ御殿があり、ついこのあいだ大学生が御殿に侵入して話題になった。御殿は、今井君のお散歩コースであって、朝4時ごろに御殿近くにいれば、高速でウォーキングする今井君の勇姿を眺められるかもしれない。 しかし、代々木上原の住民がみんなお金持ちな訳ではない。今井君みたいに、一張羅が雨に濡れれば、明日から着ていく服&履くべき靴にも困るような人間も住んでいる。「だからタクシー」という論理は成り立たないような気もするが、講演会で出張続き、さすがの今井君も疲れ気味なのだ。タクシーぐらい大目に見たまえ。(控え室も北海道教育大学の教室。おお、昔懐かしい黒板だ) 羽田到着午後3時。あれれ、ずいぶん早く着いてしまって、飛行機の時間まで2時間もある。しかも雨と風のせいで、この日の羽田発着便はみんな20分も30分も遅れている。クマどんは空いた時間を利用して、ANAラウンジでブログを1本仕上げてしまうことにした。一昨日のSASA’の記事である。 函館到着、19時半。講演会主催の塾長先生がわざわざ空港まで迎えにいらっしゃっていて、「夕食でも」ということになった。塾長は、我が母校・秋田高校の先輩であって、先輩に対して変に遠慮するのは、むしろ無礼にあたる。早速「では、遠慮なく」と答えて、カニしゃぶしゃぶの鍋を囲むことになった。 「ボクはもっと遠慮すべきかもね」とも思ったが、そこはクマのことだ、これまた大目に見たまえ。気がつくと、日本酒6合1人で空けた今井君は、塾長と声を合わ続きをみる
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