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Channel: 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba
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Thu 120712 ついに1499回 河口湖合宿を締めくくる 祝杯とコンサートと肉ワシワシ

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 こうして、河口湖合宿最終日の朝がくる。昔の生徒たちは、朝7時まで完全徹夜をやりたがったし、今井君も朝7時まで教室に残って生徒に付きあった。 「どうせここまで来たら、1時間とか1時間半とか中途半端に眠るよりも、完全徹夜のほうがまだ楽だ」。生徒もそう考えるし、ホンの4~5年前までは、若いスタッフも「完全徹夜しろ」「徹夜で最後までやり抜くんだ」と生徒を煽ったものである。 今井君が初めて合宿に参加した8年前には、生徒の半分ほどが朝5時の段階で部屋に眠りに戻ったことに、悔し涙を流すスタッフがいた。「オレたちが燃焼しきれなかったせいだ」と彼は唇を噛んだ。「今年は、失敗だった」と、彼は断言するのだった。 クラス閉講式の挨拶でも、彼は「オレはぁ、悔しいんだよぉ」と呻いた。「あと少しで最後までやりきれたのに、5時で寝にいくヤツが半分もいたじゃないか」「なんで、最後までやりきれなかったんだ?」というのである。たった8年前を振り返っても、この合宿は勢い任せのもっと泥臭い世界だったのだ。 クマ蔵は「ワッショーイ!!」も覚えている。どうしても完全な徹夜を貫きたくて、班別に集まって「ワッショーイ!!」「ワッショーイ!!」と掛け声をかけるのである。6年前だったが、さすがに今井君は嫌悪感を催し、「そういうバカなことはヤメるべきだ」とスタッフにも生徒にもハッキリ言ったものである。(第1期、クラス閉講式) 諸君。最終日の朝、1時間だけの短い睡眠をとる努力をするのも、実際には合宿の仕上げとしてたいへん重要な訓練なのだ。窓には青い朝の富士、富士を映す美しい河口湖。周囲は、暗い地中から這い出てきたばかりの、若々しいセミたちの声が溢れている。 その爽やかな蝉時雨を耳にしながら、ふと気を失うように深い眠りに落ち、眠りの中でも例文220を音読する夢をみる。「英語で夢をみる」という初めての経験だ。生まれて初めて英語で夢をみて、しかも夢は例文のレベルに留まらず、世界のどこかで英語を駆使して活躍する夢だったりすることもある。 1時間ちょっとの睡眠は、「ちょっと気を失っていた」という程度のものかもしれない。しかし目覚めは予想以上に爽快であって、「さて、では修了判定テストにチャレンジしますかね」と、当面の目標に向かって全力を尽くす心の準備ができている。(第2期、クラス閉講式 1) 何度も同じことを繰り返すようだが、冷静に考えれば「合宿修了判定テスト」など、余りにもクダラン、余りにも些細な目標である。「そんなもんで好成績とったって、何にもならないじゃないか」と言い放つこともできる。「テストの点数なんかで、オレたちは燃えないぜ」である。 しかし「じゃ、いったいキミは何に燃えるんだ?」である。目の前にある全てのハードルを1個1個クリアする気のない者が、「もっと大きな目標を」などと発言するのは、オトナの目から見れば、ただの噴飯ものにすぎない。 1打席1打席を大切に戦って、10年も15年も地道にヒットを積み重ねる闘志がなければ、2000本安打は決して達成できない。イチローどんは「他人の記録を破るのは8割か9割の力で出来るが、自分の記録を破るには10割以上の力が必要」と喝破した。達人のおっしゃることはさすがである。(最終日の富士) 修了判定テストで満点をとるのは、きわめて困難である。初見の長文読解問題が出題され、大量の文法問題と語法問題(Mac君の変換は「ご訪問だい」であるが)も解かなければならず、しかも制限時間は45分。強烈な睡魔に襲われながら、これらに正確に対処するのは容易なことではない。 しかし諸君、それでも満点をとる猛者(もさ。むかし「もうじゃ」と読んだ生徒がいたので、念のため)が存在するのである。第2期、「東京医科歯科大が志望です」という男子が、ものの見事に200点満点を獲得した。しかも、表彰式の場でも非常に謙虚。精神年齢ではすでに今井クマ蔵を上回っているかもしれない。 確かに医師という仕事は、どんなに疲労していても、どんな悪条件のモトでも、常に満点を要求される仕事である。少なくとも患者は、目の前の医師が間違いを犯すとは予測していない。ケアレスミスの可能性は常にゼロであることが前提。5日間の睡眠時間が合計21時間、前日の睡眠は1時間。そんな悪条件でも200点満点をとってみせた彼は、医師候補生として、お世辞でなく立派と言ってあげていい。(第2期、クラス閉講式 2) 10時、クラス閉講式が始まる。たった4泊5日ではあったけれども、生徒とスタッフの間にはマコトに微笑ましい強烈な信頼関係が生まれていて、講師として遠くから眺めていても羨ましいぐらいである。 80人を6班に分け、1人のスタッフが12~13名の指導に努めた5日間である。20代のスタッフが1人ずつ前に立って挨拶、心のたけを語りだすと、担当してもらった生徒たちの多くが涙をこらえきれない。 スタッフ1人1人を「隊員」と呼び、クラス全体を統括する責任者を「隊長」続きをみる

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Fri 120713 祝!! 更新1500回 税所君とバッタリ 糸井重里どん目撃 熊谷で講演会

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 ついに更新1500回目を迎えることになった。マコトにおめでたい。4年前の6月5日、おそるおそる最初の記事を書き、オッカナビックリ1回目をアップして、翌日マイページを見てみたら、何とアクセス数は10に満たない。それでも「誰が見たんだろう」と思いめぐらして、「何だ、自分で何度か誤字脱字を訂正しただけだ」と気づき、思わず苦笑したものである。 あれから4年が経過し、おかげさまで今井君ブログは予想以上の発展をとげた。写真でご覧に入れる通り、畏れ多くも向井理どんや榮倉奈々さまと並んで「オススメブログ」になっていたりする。うぉうぉうぉ。こりゃ光栄の至りである。(こんな光栄なことになっている) あえて時代に逆らって、どこまでも長文を書き連ねるスタイルを継続してきた。写真の解説が数行だけの短いブログが主流の中で、文章に意地でもこだわる時代遅れなスタイルは、今後も変更するつもりはない。「読むのがたいへんだ」と言わせる長さを保持するのが、今井君の趣味なのだ。 4年前に宣言したのは「10年継続」であったが、10年続ければ3652回更新する計算になる(365回×10、うるう年2回分を加算)。1500回では、まだ半分にも達していない。つい8日前の記事で計算してみせた通り、すでに文庫本30冊近い分量を書き連ねてきたし、今後6年ホントに継続できれば、ただのブログのくせに、文庫本70冊分を書き通すことになる。(灼熱の熊谷で、熱く語りまくる) これをまた、全回マジメに読んでいただいている読者の数も少なくない。1日のアクセスが平均して約5000とすれば、年間のアクセス数は180万。4年で約800万になる計算であって、これほど膨大な文字情報をチャンと消化してくれる人々の数に、ホントに頭の下がる思いである。 考えてみれば、4年で文庫本30冊ということは、なかなかの読書量じゃないか。「1年で約7冊」って、このブログを読んでいるだけで、21世紀日本人の平均的読書量を達成している可能性もある。 もちろん、そんなに読書量が少ないんじゃ、先進国の国民として余りにも貧弱だけれども、そこんところは今井君の責任ではない。むしろ、「今井君のおかげで、日本人の平均的読書量が+7冊になっている」と、ぜひプラス評価してくれたまえ。(今日も37℃!! 灼熱の熊谷駅) 本来なら1500回記念大パーティーを催してしかるべき一夜であるが、この夜のクマ蔵は福岡に出張中。さらに翌日は三重県伊勢市駅前で講演会があるので、名古屋マリオットホテルに宿泊しなければならない。 しかも諸君、その翌日は名古屋から直接吉祥寺スタジオに向かい、早稲田大学国際教養学部2012年の問題解説の仕事がある。このスケジュールでは、祝賀大パーティーなど夢のまた夢。飛行機や新幹線での移動中も、ひたすら早大国際の予習で費やすことになる。(熊谷は秩父鉄道も走る。4年前の9月、長瀞の旅が懐かしい) 同じように、1500回祝賀当日のブログ内容も、たいへん地味な日常についての記述がふさわしい。だって、4年前に目標として掲げた3652回のうち、まだ折り返し点にも達していないのだ。平凡に、大人しく、勤勉な日常をキチンと記録していくことにする。 8月3日のクマ蔵は、午前10時に代々木上原を出て吉祥寺スタジオへ。11時から15時までの予定で、早稲田大学文学部2012年の問題解説を収録。2012年、早稲田大学の各学部は一斉に問題を易化させたようで、文学部も国際教養学部も、解説する立場から見るとグッと楽になった。意地でも超難問を出し続けているのは、法学部だけである。 そういうわけで、15時までを予定して4時間もスタジオをとってもらっていたのに、収録はハイペースで進んだ。いわゆる「サクサク」というヤツであって、気がつくと14時で収録は完全に終わっていた。 手を抜いて、いい加減に済ませたというわけでは決してない。超マジメな今井君に「手を抜く」などというハナレワザはもともと不可能なのだ。しかし、手際よく終わることができるなら、それに越したことはないだろう。(熊谷の大盛況) この日は「収録後、移動して講演会」というたいへんハードなスケジュールであって、18時半から埼玉県熊谷で公開授業の予定。吉祥寺から東京駅まで中央線で30分、東京から上越新幹線に乗り換えて熊谷まで1時間、35℃を超える猛暑の中、「いかにも多忙なビジネスマン」ぽい移動をこなすことになる。 吉祥寺のホームで「今井先生!!」と声をかけられた。振り向くと、税所クンである。税所クンの大活躍については、今さら最初からこのブログで紹介する必要もないだろう。ブログ内検索で「税所」と検索するもよし。ググってみるのもよし。バングラデシュ、ルワンダ、ヨルダン、ガザ地区、アメリカと、世界中を駆け回っての大活躍は、先月NHK「おはよう日本」でも報道されたばかり。いまや東進で学ぶ高校生の憧れ続きをみる

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Sat 120714 ぼったくりタクシー 目覚めたクマのトウモロコシ(イスタンブール紀行11)

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 5月21日、たっぷりワインとたっぷり蒸留酒のおかげで、帰り道はすっかり上機嫌。イスティクラール通りの坂道をブラブラ登って、タクシム広場の近くでタクシーをつかまえた。スイスホテルまで、歩いても15分か20分の道のりであるが、さすがにもう疲れきっていた。 「つかまえた」というより、正確には「つかまった」のである。タクシーをさがしてキョロキョロしていたら、道の向こう側にいたタクシーのドライバーが声をかけてきた。「おーい、タクシー探してるのか?」である。疲れきっていたクマ蔵はフラフラとそのタクシーに乗り込んでしまった。(再度掲載、絶妙の自分撮り。今日はこの表情に至る顛末を書く) 諸君、こういうのは要注意なのだ。マトモなタクシーは、向こうから声をかけてきたりしない。「日本人はおとなしいから、料金をふっかけても文句も言わずに支払う」とタカをくくっている。ま、いわゆる「ボッタクリ」目当てのタクシーである可能性が高い。 あとから考えてみると、クルマの塗装の色も違っていたように思う。イスタンブールのタクシーはみんなおそろいの暑苦しい山吹色。しかしこのタクシーは爽やかなレモン色だった。走り出してすぐ、タムロしていた仲間たちに道を尋ねたりした。スイスホテルがよく分からない様子で、2度も道を間違えた。(ガラタの塔の下のカフェで。暑さでネコも茹であがる) ホテルのエントランスまで行かないで、中途半端なところで「ここでいいか?」で尋ねる。まあ、確かにホテルは目の前だから、もうこのあたりで構わない。ところが、料金を尋ねると、38リラだという。 は? そりゃ高すぎる。5日前、空港からホテルまで45分も乗って、大っきなスーツケースも出し入れしてもらっても60リラだったのを覚えている。38リラ、そりゃ変だろう。タクシム広場からホテルまで、5分しかかからないのだ。近距離で申し訳ないからチップを余計に出しても、せいぜい5リラがいいところ。38リラは、絶対にありえない。 メーターも動いていて、「3.8リラ」と出ている。彼によれば、メーターの見方が違うので、3.8は38リラを意味するのだという。おやま、奇妙な理屈を捏ねだしたもんですな。5分なら、やっぱりメーター通り3.8リラ。理屈が奇妙すぎて腰を抜かすほどだ。(イスティクラール通りのトルコ式ファストフード。旨そうだ) クマ蔵は、いきなりクマの本性を発揮。「No!!」「Five!!!」を連発する。ドライバーはもう夢中であって、せいぜいおっかない顔を作り、怒りに震える表情を見せて、「何を言ってるんだ。こんな長距離を走ったんだ。38リラだ」と主張する。 しかし諸君、今井君はタクシーの超ベテラン。この20年、いったい合計いくらのタクシー代を使ったか、自分でも見当がつかないほどだ。まさに「タクシー王」であり「タクシー王伝説」である。ここは、絶対に譲れない。距離から考えても、時間から考えても、5リラ以外ありえない。 クマ蔵が5リラと言ったら、意地でも5リラ。許せないのは、「日本人だから言いなりになるだろう」という日本人狙いのボッタクリ常習犯らしいということである。「No!!」「Five!!!」「No!!」「Five!!!」の連発で、もう止まらない。連発するたびにボリュームがあがっていく。(スルタンアフメットのスイカ屋台) するとドライバーは、どんどん譲歩しはじめる。38リラは、あっというまに「15リラでどうだ?」に変わり、まもなく「10リラぐらい払えよ!!」にまで減額。10リラねえ。そのぐらい払ってあげてもいいが、日本人を侮ったドライバーに、クマ蔵の怒りは収まらない。 ここは意地でも「No!!」「Five!!!」の連発をつづける。こういう時、勢いのついたクマ蔵の声量と迫力は凄まじい。「そんなことを言い続けるなら、ホテルのコンシェルジュのところに行こう。タクシム広場からスイスホテルまでで38リラ要求したのが正しいかどうか、聞いてみよう」。ここまで来ると、スネに傷をもつドライバーとしては、もう諦めざるを得ない。 ヨレヨレの5リラ札1枚もらって、彼はスゴスゴ退散。ワザと道を間違えてみせたり、持てる技をさまざまに駆使して、クマ蔵から38リラふんだくろうとした彼の努力は水泡に帰した。何だか可哀想だが、メーター表示にチップまでつけたのだから、本来なら何の文句もないはずだ。(焼きグリとトウモロコシの屋台) さて、このあたりから今井君のイスタンブール滞在は、絶好調に動き始めた。本来なら、靴磨きオジサンがブラシを落としてみせる滑稽なコントに3日連続で遭遇したところで、絶好調にならなければならないところだったのだ。 しかし、イスタンブールの街のあまりの混雑とあまりの迫力に、クマ蔵の心の中で「何か違う」「いつものヨーロッパと全く違う」という違和感から抜けきれなかった。マドリードでもリシュボアでも、ダブリンでもブダペストでも、最初にヒトを包み込むのは一種の哀愁であって、混沌ではない。(ネヴィザーデ通りの揚げ物屋) いきなり果てしのない混沌の中に放り込まれるのが、イスタンブール。哀愁なんか、感じているヒマはないし、それでも何とか哀愁にしがみつこうとすれば、なかなか街に溶け込んでいけない。5月21日までの何とない違和感は、どうやら今井君のほうに原因があったのである。 この日のタクシ続きをみる

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Sun 120715 汁気寺と獅子毛羽部 尼肯と芹菜 ひつじワシワシ(イスタンブール紀行12)

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 5月22日、イスタンブール滞在5日目になった。昨日のぼったくりタクシーで大声を張り上げたおかげで、ようやくモヤモヤが晴れて絶好調になったクマどんは、「今日はシルケジ駅裏で屋台のケバブをタラフク食ってこよう」と考え、そのことだけで朝からウキウキしていた。 Mac君はたいへんいいヤツなので、たえず無視できない変換をして今井君を笑わせてくれる。シルケジと打って変換が「汁気寺」、シシケバブで「獅子毛羽部」。キミはまさに天才でござるね。(コンスタンティノーブールは、オリエント急行の終着点である) かく言う今井君だって、この種の変換は得意中の得意。日本人の若いパパやママがキラキラネームに凝る傾向の中、今井君は「どうですか、アマンダ、ミランダ、キャリー、シャーロット、セリナ、ジェニファー。中途半端なキラキラネームより、いっそ一気にアメリカナイズドしちゃいませんか」と、授業でも提唱している。 アマンダなら、漢字で「尼肯」。「肯」=「んだ」とは、さすが秋田県出身である。ならば、ミランダは「鏡肯」。鏡でミラ、肯で「んだ」はいくらでも応用がきく。キャリーなら「運」の1文字。運ぶ=carry。これは一発で通過でござる。 難しそうなシャーロットは「捨籤」でどうだい。捨で「シャ」、ロットを「籤」で通過しちゃうのも楽しいじゃないか。ただし、当たらなかった宝くじを道端にポイ捨てするのは、地球に優しくありませんぜ。(シルケジ駅には、ファン垂涎のグッズが並んでいる) セリナは、「芹菜」。こりゃ、ホントにイケてるかもしれんな。実際にすでに芹菜は存在するかもしれんの。春の野草のように健康で、シャキシャキいつも元気に微笑んでいて、でも1本スッとキレのある女の子に育ってほしい。親のそういう願いがこめられていそうで、マコトにスンバラシイ名前であるのぉ。 ジェニファーについての提案は、まず「銭遠」である。遠い=ファーであって、これでも十分に通用しそうだ。ただ、一生オカネに苦労しそうな予感の漂うのが難点。あんまりオカネに縁遠い人生を、生まれたばかりのコドモに押し付ける親は滅多にいないだろう。 そこでクマ蔵はちょっと工夫をして、「銭毛皮」に変更したい。毛皮=furであって、これなら何だかリッチな感じ。ただし残念なことに、リッチすぎて何だか毛皮くさい。というか、ブランドぎらぎらファッションというのも、やっぱり考えものである。(イスタンブール中央駅=シルケジ駅の構内) こういう子供っぽい話に、クマ蔵は目がないのである。イスタンブールの朝食を今朝もまた満喫しながら、そういうことを考えてニヤニヤしている図は、まさにキモイの一言であるが、今日も本館の朝食にはチャンとシャンペンのボトルが4本、旨そうに冷えて鎮座ましましている。 シャンペンが鎮座していれば、クマ蔵の朝食時間(再びMac君は「ちょうしょくじかん」→超食事館というクセ球を繰り出して、クマどんを「これでもか!?」と追いつめるのであるが)はどこまでも長くなる。10時半、ホテルスタッフが片付けを始めるまで、長っ尻でボスフォラスの海風を堪能した。(シルケジ駅構内の高級レストラン「ORIENT EXPRESS」) さて、それではいよいよ汁気寺、おっとシルケジ地区に向かうことにする。ホテルを出て、長い坂道を下ってカバタシュの駅へ。滞在13日間、たった1回の例外を除いて、毎日この坂道を降りることから1日が始まった。 目の前にはのサッカー場は、トルコサッカーの名門「ベシクタシュJK」の本拠地。ガラタサライ、フェネルバフチェと並ぶ名門である。そういえば、2002年の日韓共催ワールドカップで、ベスト8を目指した日本はトルコに負けちゃったんであったね。 「ベシクタシュJK」のJKは、日本では女子高生の略称であるらしいが、トルコではJimnastik Kulübüの略称だ。英語のgymnastic clubを、その発音のままトルコ語で書き表したわけである。日本語のカタカナ表記みたいなものであるが、イスタンブールの街にはこの種の表記が溢れていた。まさに尼肯・鏡肯・運・銭毛皮・芹菜・捨籤の世界であるね。(サッカースタジアム。ベシクタシュのグッズが並んでいた) 靴磨きオジサンが出現するのも、ベシクタシュのサッカー場が見えてくるあたりである。ところが、さすがに3日間クマ蔵に全く相手にされなかったので、オジサンはすっかりムクれてしまい、クマ蔵が接近してもワザとブラシを落としてみせるコントをやらなくなってしまった。向こうが知らんぷりで昼寝を続けているのを見ると、クマ君のほうが何だか寂しくなってしまう。(凶悪なほどに辛いエズメ) シルケジは、カバタシュからトラムヴァイで20分ほど。カラキョイで金角湾をわたり、エミノミュ港で一気に車内がテンヤワンヤの大混雑になり、その次の駅がシルケジである。トラムヴァイを降りると目の前に「イスタンブール・ガル」の大きな看板があって、これがオリエント急行の終続きをみる

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Mon 120716 福岡で講演会 定額タクシー 文科Ⅲ類で化け物たちと遭遇したかった

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 8月5日、福岡で講演会。朝9時に代々木上原を出て、11時の飛行機に乗った。 マコトに贅沢な話であるが、代々木上原から羽田空港までは「定額タクシー」のお世話になる。2時間前に予約すれば、渋谷区から羽田空港まで6000円。これに高速代が加算され、6800円で羽田まで連れて行ってもらえる。 定額ではあるが、タクシーは一応メーターを回しながら走る。レインボーブリッジをちょっと過ぎたあたりでメーターは6000円を超え、羽田空港第2ターミナル到着時のメーター表示は9500円程度である。 それでも支払う金額は6800円。「定額で予約」をしただけで3000円近い値引きをしてもらえる計算であって、これはなかなかお得感がある。運転手さんには毎回「お得ですね」「スミマセンね」「申し訳ありませんね」とヒトコト言ってからタクシーを降りる。(福岡で講演会) もちろん、新宿からリムジンバスに乗れば1200円で済む。地下鉄→山手線→モノレールと地道に乗り継げば、約800円で羽田空港だ。それに比べればホントにホントに贅沢な移動だけれども、諸君、この猛暑の夏だけは許してくれたまえ。 特にクマどんは「講演はスーツで」がポリシー。駿台講師時代、超大御所の奥井潔先生に「人前にスーツ以外で出て行くのは3流である!!」「人前で話す時にスーツを着るのは最低限のエチケットなのである!!」「どんなに暑くても上着を脱いではならないのである!!」と、大正時代独特の「である」調連発で厳しくお説教された。だから、どんなに暑くてもスーツ。もちろんネクタイを緩めたりするのは、3流であり、4流である。(福岡での講演会 みんなよく笑っておるね 1) こういうガンコな大正的発想だから、8月上旬の猛暑の中、弱冷房の小田急線や山手線に乗ったりすれば、おぞましい汗みどろになることは必定だ。ワイシャツは汗みどろ、下着のシャツも汗みどろ。ネクタイもビショビショで、結び目が解けないほど。こりゃ、あまりにおぞましいじゃないか。 何としてでも節電&節電の世の中に、こんなガンコなオヤジが棲息しているのは迷惑な話かもしれないが、今日だって昨日だって、東京電力管内では消費電力予測は最大82%となっている。何だ、ケッコ余裕あるじゃないか。 こういうわけで、今井君はチャンと自腹で定額タクシーに乗り、定額だから3000円も自腹負担が減って、気持ちよく飛行機に乗り継いでいく。空港で1時間も余裕があって、ラウンジでブログ記事を書き、時間の余裕がありすぎてついついA4版3枚書きまくり、「文章が長過ぎて、とてもオレには読めねえ」という読者に迷惑をかける。(福岡での講演会 みんなよく笑っておるね 2) 福岡着、13時。お昼の時間帯のプレミアムクラスだから、お弁当が出る。お酒なしでお弁当は若干つらいけれども、講演会前ならもちろんそれもやむを得ない。ダイエット中でもあり、米のメシはちょっと遠慮。豪華なオカズをじっくり咀嚼して骨の髄まで味わってあげる。オカズちゃんたちも、大急ぎで飲み込まれてしまうんじゃ、悲しすぎるだろう。 14時、ANAクラウンプラザホテルにチェックイン。東進講師の皆さんは余りにも忙しいので、正式名称「ANAクラウンプラザホテル」をなかなか覚えられないようである。みんな「クラウンホテル」または「ANAクラウン」で済ましてしまう。 かく言う今井君は大正的ガンコ一徹だから、今でも「全日空ホテル」と呼ぶ。タクシーの運転手さんにも「全日空ホテル」と告げる。「ANAホテル」と言うと、まず確実に「は?」と聞き返され、「は、APAホテルっすか?」とゾンザイな口調で尋ねられる。「全日空ホテル」なら、「かしこまりました」という丁重な答えが返ってくるのである。(福岡でも、盛り上がって語りに語る) 福岡での講演会、18時半開始、20時終了。出席者130名。会場は「ももちホール」。「百道」と書いて「ももち」と発音する、マコトに九州らしい地名である。直前にザアッと夕立があったけれども、何とか開始1時間前には上がってくれた。 昨年も同じ時期にこの場所で講演をした。今日は昨年の出席者も少なからず来てくれている。話が昨年と完全にかぶると申し訳ないから、滅多にしない話もたくさん散りばめ、「60秒に1回の爆笑」という今井スタンダードも確保できた。大成功である。(福岡、「肉の勉強屋」) 終了後、会場近くの焼き肉屋で祝勝会。お肉屋さん「肉の勉強屋」が経営するお店である。「勉強屋」という看板を見ると余り高級感を感じないが、中は完全個室の高級焼肉店であって、稀少部位を含むたっぷりの肉を七輪の炭火で焼いて食べる。5人前とはとても信じられないほどの量が出てきて、肉食系のクマ蔵も度肝を抜かれるほどである。 格闘技、特に打撃系が大好きという女性職員も参加。さすがに格続きをみる

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Tue 120717 伊勢で豪華な講演会もええじゃないか 駅ホームでサイン会もええじゃないか

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 8月6日、三重県伊勢で講演会。午前10時半博多発の新幹線で名古屋に移動した。焼き肉弁当をハムハムやりながら眺める車窓は、まさに夏真っ盛りであって、なるほど「七月の青嶺まぢかく溶鉱炉」と詠んだ山口誓子どんの気持ちがよく分かる。 この場合の「溶鉱炉」とは、むしろ太陽そのものことなんじゃないか。そういう議論もあるが、ま、難しい話はヤメにしよう。今のクマどんには「8月の青嶺まぢかく製鉄所」(小倉から八幡方面)であったり、「8月の青嶺まぢかく精油工場(山口県徳山付近)」であったりして、自分でもしばし俳諧師の気分になれる。 やがて俳諧師クマ蔵の頭上に真っ白い入道雲が湧き上がり、入道雲の真下には不気味なほど暗い一隅が広がった。遠くからでも雷雨の水しぶきが見えるようである。うにゃにゃ、さすが溶鉱炉のような太陽も、激しい夕立に一気に冷やされ、車窓には美しい虹が浮かんだ。(三重県伊勢で講演会 1) こうしてますます俳諧師ぶりを示すクマどんであるが、クマ蔵の場合はむしろ徘徊師といったほうがよくて、猛烈に暑かった一日が終われば、今夜は旨いメシと酒を求めて名古屋の街を徘徊する予定である。 ただ、問題は「暑かった1日は、まだまだ終わっていない」という事実である。いったん名古屋マリオットホテルにチェックインしたが、これから近鉄電車に乗って1時間半、はるばる伊勢の町まで行って90分の講演をこなしてこなければならない。(近鉄特急、賢島ゆき) 近鉄特急は、いつ見ても古式ゆかしい電車である。「どうしてこの色彩を選んだんだ?」。京都から奈良に向かうときも、名古屋から四日市/津/伊勢志摩方面に向かうときも、この暑苦しいドレッシング色に感嘆する。 昭和中期の近鉄職員は、こういうドレッシング色がファッショナブルだと信じ、30年も40年も使用する車体を、「どんな反対を押し切ってでも、この色で塗装しよう」と誓い合ったわけである。蝉時雨の降り注ぐ真夏の田園風景の中、疾走する電車がこの色彩であることに、今井君なんかは驚嘆の念を禁じえない。(東の空に虹が浮かんだ) 伊勢到着、17時半。緑の稲田に夏の陽が傾きかけて、虹の空はまもなく夕焼けの色に染まった。あちこちに入道雲が出て雷雨の不穏な予感があるが、幸いなことに伊勢市駅前は快晴。この時間になっても気温はまだ35℃である。余りの暑さに駅前も閑散として、お伊勢参りの観光客は、短パン姿の欧米人グループだけである。(伊勢市駅前の風景) 岩波新書で「おかげまいりとええじゃないか」を読んだのは、高校2年の頃である。著者は藤谷俊雄。京都大学系のヒトである。おお、そんな本を思い出すから、またまた「文Ⅲで田舎の化け物たちと遭遇したかったのぉ」という昨日の後悔が頭をもたげてくるじゃないか。 しかし、まあええじゃないか。お伊勢まいりで、ええじゃないか。ええじゃないか、ええじゃないか、ええじゃないか。おかげでな、くるりとな、お伊勢参りで、ええじゃないか。せっかく伊勢にきたんだ。人生の後悔より、今日を目一杯楽しめば、それで十分ええじゃないか。 立っているだけで汗が吹き出る駅前に、校舎のスタッフと東進スタッフが待っていてくれた。校舎は駅の真ん前。駅前で一番目立つのが東進の校舎で、今日の講演会場は校舎1階のエントランスロビーである。(三重県伊勢で講演会 2) 打ち合わせのあと、出していただいたサンドイッチをつまみながら、明日の収録の予習に励む。何と、今夜は講演会のあと速攻で名古屋に帰る。お馴染み「祝勝会」はナシである。なぜ祝勝会ナシかというに、明日15時から吉祥寺スタジオで5時間ほど授業収録があるからである。 うにゃにゃ、講演会開始前から「祝勝会ナシ」が残念で残念でならない。何しろ今井君としては今日は「おかげまいり」であって「ええじゃないか」であって、「ええじゃないか、ええじゃないか、えじゃないかぁ」の乱舞の気分。でも、予定では21時公開授業終了、21時16分の近鉄特急で名古屋へ。うぉ、超多忙ビジネスマン的なハードスケジュールが組まれている。 明日の収録は、早稲田大学国際教養学部2012年の問題解説。例の超々長文2問に、日本語要約問題、自由英作文を全て解説し、さらにリスニングの超々難問2問も解説する。解説する講師の予習だって、4~5時間はかか続きをみる

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Wed 120718 早大国際教養の準備に奮闘 徳島で講演会 2012年夏の講演会を締めくくる

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 8月7日、名古屋マリオットホテルで目覚めたのが朝7時。そのまま10時まで、この日の午後吉祥寺スタジオで行われる授業収録の準備に励む。早稲田大国際教養学部の難問全部を一気に解説するとなると、さすがの大ベテラン今井君でもいくらかは緊張するのである。 例えば駿台講師時代なら、クラスは別々でも午前中4コマは全部同じテキストをつかう。1回の授業で扱う英文の分量はせいぜいで20行。多くの場合、20行に満たない英文に知っている限りの知識を詰め込んで「エッセンスが大事」「量より質」「テキスト『を』教えるんじゃなくて、テキスト『で』教えるんだ」の類いのことをつべこべ繰り返していれば、それでよかった。 代ゼミに移籍したあとも、基本的には同じことである。午前から午後にかけての90分授業3コマは、やっぱりクラスは別でもテキストは同じ。20問程度の文法問題を3回繰り返して教える。夕方の単科ゼミ2コマはどちらも自分で制作したテキストだから、予習でテンテコ舞いになることはありえない。 超多忙のように見える夏期講習中も、実質的には楽チンそのもの。1日5コマ入っていても、同じテキストを5回繰り返して扱うだけである。代々木で5コマずつ3週間。横浜で1週間、名古屋で1週間、池袋か大宮で1週間。扱うテキストはせいぜいで3種類である。 「四天王」とか「BIG3」とか呼ばれる大御所になれば、テキスト1種類で済むことだって少なくない。直前講習の時なんか、たった1冊のテキストで20回も繰り返し授業をすることがあって、最後のほうになると「また同じ話をしなきゃイケナイの?」と、朝からウンザリして吐きそうになることさえあった。(徳島での講演会) ところが東進の7~8月は、吉祥寺スタジオに入ったが最後、扱う教材はすべて「これが初めて」という教材である。しかも「同じ教材を何度も繰り返す」などという甘い経験は一切ナシ。カメラの前に立って話し始めると、すべて「これが最初で、これが最後」である。 1日で扱う分量もハンパではない。駿台の授業なら1学期かかっても終われない分量を、3~4時間で完璧に解説し終えなければならない。たとえば早稲田大法学部。1番の長文読解問題は、駿台なら5回分。2番も駿台の5回分。さらにつづいて3番も4番もあり、5番も6番もあり、それどころか7番もあって、自由英作文の難問まで解説しなければならない。 こうなると予習の時間がハンパなことでは済まないのは、諸君も分かってもらえるだろう。昨日の伊勢から名古屋にかけて、超ベテラン・クマ蔵が緊張感たっぷりで予習に励んでいたのは、むしろ当たり前である。駿台講師の半年分、代ゼミ講師の半年分の予習を、8月6日から7日朝にかけて、24時間弱に詰め込まなければならないのだ。 しかも、その24時間弱の中で、2時間は公開授業とサイン会がある。1時間強はブログの更新。最近はホテルでもどこでもインターネットが高速化しているからいいが、つい2年前には「インターネットは使えません」というホテルも多かった。1年前でも「ネット有料」、しかも写真4~5枚をアップするのに言語道断に時間のかかるホテルは少なくなかった。(どうやら「今井はケーキが大好きだ」という噂が全国を駆け回っているらしい。このケーキも甘過ぎなくて旨かった) 2012年早稲田大学国際教養学部は、信じられないほど問題が簡単になった。まず、第1問の長文読解で「あれれ、こんなにカンタンでいいの?」と絶句する。パッセージの随所に空いた(  )の中に適切な過去分詞を入れていく問題なんか、下手をすれば中学生でも常識を働かせれば解答可能だ。 第2問も、元来「超々長文」と呼ばれなければならないはずなのに、2011年と比較すると英文量が60%程度に減っている。設問も大幅減。そそっかしいクマ蔵は、予習しながら「あらら、設問のページを1ページか2ページ、どっかになくしちゃったぞ」と勘違いし、そこいら中続きをみる

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Thu 120719 授業の予習と、太古の記憶 徳島での祝勝会 徳島ラーメン 夏の思ひ出

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 8月9日、徳島での講演会が終了したのが18時。祝勝会は19時半からだから、いったんホテルに戻って、明日の授業収録の準備に励んだ。今夜は徳島に宿泊するけれども、明日昼前の飛行機で東京に戻って、15時からは吉祥寺スタジオ。19時までの予定で「2012年名古屋大学」の解説授業がある。 名古屋大学は、長文読解問題3題、英作文問題1題。ただし英作文は小問4つに分かれ、その1題1題がなかなかの難問である。全てきわめてオーソドックスな出題で、クマ蔵自身が受験生だった縄文時代の旧帝国大学と、出題形式はほとんど変わらない。(夏の思ひ出 河口湖合宿の今井君 1) 今井君はチョイと無理して東京大学を受験したが、周囲は「いまの成績で東大は危険だ」「東北大学にしておけ」「北海道大学にしたらどうだ」「京都大学のほうが、化け物はたくさんいるぞ」など、手をかえ品をかえ盛んに東大をあきらめさせようとした。 確かに「東大に落ちて早稲田に行くよりも、最初から一歩譲ったほうがいいのかもしれない」という弱気にも苛まれた。8月に受験した東大オープンの惨憺たる成績を眺めると、京都、東北大、北大、そういう選択肢はたいへん魅力的であった。(夏の思ひ出 河口湖合宿の今井君 2) 諸君、驚くなかれ。8月下旬の段階で、数千年前の今井君はいったん、文Ⅲ志望はあきらめる。「医学部が第1志望」に戻ったのである。毎日毎日の親子ゲンカに耐えられなくなったのだ。「オレは、意地でも文Ⅲに行くよ」「バカ者、そんなところに行っても、就職はないぞ」「すぐに作家になるんだから、就職なんかしなくてもいいだろ」「バカ者、オマエは平凡の凡なんだ。国家公務員になるか、国鉄に入るか、どっちしかないんだ。文Ⅰ以外は一切認めない。東北大法学部だって悪くないじゃないか」「オレは、文学部。さもなきゃ医学部。法学部だけはどうしてもイヤ」「何言ってるんだ。安定した人生には、法学部以外考えられない」以上、毎晩同じ押し問答の連続で、受験生=今井君と、国鉄中間管理職=今井三千雄(父)はすっかり疲弊してしまっていた。(夏の思ひ出 河口湖合宿の今井君 3) 高3の今井君が在籍していた秋田高校3年I組は、ほぼ全員が医学部第1志望。ならば、「この際、北海道大学医学部への進学でも悪くないな」と、考えたわけである。候補に挙げたのは、名古屋大、神戸大、京都府立医大。岡山か広島でもいい。 本屋で赤本や旺文社の電話帳をめくり、オーソドックスな出題の名古屋と神戸に的をしぼった。旺文社の「全国大学入試問題正解」は、数千年前は「電話帳」と呼ばれていた。文Ⅲをあきらめることは苦渋の選択だったが、これから半年も親子ゲンカを続ける精神的負担にはとても耐えられなかった。 2012年、名古屋大の英語入試問題は、自身が受験生の時にみた問題と本質はほとんど変わらない。オーソドックスを3日3晩トロ火でトロトロ煮詰めたぐらいな超オーソドックス。下線部和訳が2/3。他も下線部についての記述問題がほとんど。昨年までなかった英問英答が3つあるが、これだって国公立の定番に過ぎない。(徳島祝勝会場、驚くべき箸袋) そういうことを思い出し、いろいろ考えながら1時間。予習をほぼ完了してから、今日の祝勝会場に向かった。店の名前は「藍蔵(あいぐら)」。お隣の部屋から徳島の中年サラリーマン諸君の大爆笑が絶えず聞こえてくる個室で、旨い徳島名物をたくさんいただいた。 女将のユーモアが素晴らしい。ハモが出てくれば「鳴門の渦潮に巻かれて育ったハモでございます」。黒鯛が出てくると「鳴門の渦潮にもまれて育った黒鯛でございます」。地鶏についても、「徳島の阿波踊りで鍛えた地鶏でございます」。とにかく何かヒトコト付け加えないと気が済まない。こういうオバサマが今井君は大好きである。(徳島、祝勝会場で発見したニャゴロワ大明神) 会話も弾んだ。きっと「明日の授業収録が終われば、ひとまず夏の超多忙の日々は終わる」「これから1ヶ月、好きなことに没頭できる」という安心感のせいだろう。徳島のオーナーの先生が恐るべき時代劇ファンで、「おらんだ左近」だの「レッド・サン」だの「荒野の素浪人」だの、どんな話題を持ち出しても見事に応えてくださったのも嬉しかった。(徳島ラーメン) 祝勝1次会は22時半まで。徳島駅まで、参加者6人で夜風に吹かれなが続きをみる

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Fri 120720 済々黌vs鳴門の戦いに感激 古い古い校歌を熱唱 62年目の再会だ

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 8月10日で、夏のお仕事はひとまず滞りなく全て終了した。ただし、忙しいオトナには「残務処理」というものも残っている。11日の午後は「領収書チェック」と「旅費精算」で費やした。 何しろ6月から2ヶ月間、北海道から沖縄まで全国を飛び回ったり、合宿だったりスタジオ収録だったり、予習に追われたり祝勝会が相次いだり、毎日毎日がヘトヘトで、とても「交通費を精算しておかなきゃ」という几帳面な気持ちにはならなかった。(今日もまた「夏の思ひ出」 あやしいクマどん1) しかし諸君、こういう雑務をキチンとやるこそ社会人の模範であって、ひいては受験生の模範にもなる。細かいことを着々と積み上げられないようなヒトが、超ビッグマウスな態度をとってばかりいるのは、滑稽以外の何ものでもないのである。 ビッグマウスって、カピバラさん? →それはBIG MOUSEでござるよ。今井君が言っているのはBIG MOUTHであって、巨大ネズミさんのことではございませぬ。なお、「大口をたたく」はtalk big。有名な映画「12 ANGRY MEN」の中で、12人のうちの1人が「Large mouth!!」と悪態をつく場面があるから、ぜひ見てみてくれたまえ。(今日もまた「夏の思ひ出」 あやしいクマどん2) そういう雑用も完了した12日~13日の2日間は、「お疲れさま」ということで、テレビざんまい&YouTubeざんまいの怠惰な日々を過ごすことに決めた。大忙しで駆け回っているうちにオリンピックは終わってしまったが、大好きな高校野球はまさに最高潮を迎えようとしている。 13日朝、1時間半の長風呂で汗という汗を全部流し、テレビの前に「よっこらしょ」と座ると、熊本の済々黌高校と徳島の鳴門高校の対戦が始まった。こりゃ、どうしても観戦しなきゃなんねぇべ。今大会屈指の文武両道の両校の対戦である。 講演会で8年間も全国を歩き回ると、いつの間にか日本中のいろんな高校にシンパシーを覚えるようになる。もちろんsympathyと言っても「同情」ではなくて「共感」「共鳴」であって、むしろ「愛情」に近いものである。(今日もまた「夏の思ひ出」 あやしいクマどん3) 昔々バブル日本の全盛期、宮沢喜一という素敵なオジサマが、得意の英語でアメリカ人向けに演説したことがあった。その中の「日本の首相として、アメリカにシンパシーを感じる」の一言が、「同情」と受け取られ、アメリカマスコミの総スカンを食うハメになった。いやはや、彼ほどの英語達人でも、失敗することはあるでござるね。 なお、「総スカン」とはモトモト「総・好かん」であって、みんなに「好かん」「好かん」と言われて孤立し、味方が誰もいなくなってしまうこと。東京コトバでは「好かん」とは言わないから、チョイと調べてみると、「大阪コトバ、京都コトバ、下関コトバ」と辞書には出ているようである。 「あの先生、好かーん!!」という例文まで掲載されている。おやおや、「好かん」と言われる代表は、どうやら教師であるらしい。九州のヒトが「好かん」と口にするのも聞いたことがあるから、もともと「総好かん」は西日本の言葉遣いなのであるね。(久々のナデシコ 1) さて、話がどこまでもそれていくのが、今井君の悪いクセである。こんなことを続けていると「好かん」「好かん」→「総スカン!!」という結果になりかねないから、早く本題に戻るべきである。ところで、本題って何だっけ? というわけで、話がそれ放題にそれまくっているうちに、本題を見失う。いつものクセであるが、もちろん「全国を歩き回っているうちに、いろいろな高校に『共感』『愛情』の意味のシンパシーを感じる」という話だったことぐらいはチャンと覚えている。(久々のニャゴロワ 1) 例えば、3日前には徳島にいた。すると「3日前に徳島にいた」「飛行機から鳴門大橋が見えた」「数年前、鳴門大橋から鳴門の渦潮を眺めた」、それだけのことで、鳴門高校を応援したくてたまらない。ましてやユニフォームの袖に鳴門の渦潮をあしらった校章を見れば、どうしたって「鳴門高校、頑張れよ!!」の一言が抑えきれない。 しかし、熊本もまた余りにも馴染み深い。東進に移籍して以来、一番数多く講演に出かけた街は、おそらく熊本である。済々黌の生徒も多かった。熊本城にも出かけたし、熊本の市電にも乗った。熊本市内以外にも、玉名、宇土、八代、様々な街で講演会をした。 熊本で済々黌の生徒に会うと、「済々黌が20年ほど前に甲子園に出たのを知ってるか?」「どれほど激しい大応援か、知ってるか?」と必ず尋ねることにしている。それほど前回に出場したときの印象が強い。迫力で、スタンドが地響きを立てるほどだ。(久々のナデシコ 2) 今井君は文武両道派だから、今日の対戦は嬉しかった。全国続きをみる

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Sat 120721 PV急増 コーラと港ボーイズ ボスフォラス海峡(イスタンブール紀行13)

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 毎日毎日「夏の思ひ出」とか言って、飽きもせずにクマ蔵のバカげた写真を掲載していたら、何をどう間違ったかアクセス数がどんどん増えて、一昨日は約7000、昨日は7500PVに迫るところまで急増した。 こういう数を「当たり前じゃん」と笑いとばせるほど、今井君は豪胆ではない。だって、割り算してくださいな。7500÷24=312.5。つまり1時間に300人を超える人たちが「今井のブログ見てみるか」と考え、312÷60=5.2、つまり1分に5人以上が「どれどれ」をやっていることになる。(ボスフォラス海峡クルーズ。目の前はホテル・ケンピンスキー) こういう事態は光栄すぎて、逆に何だか恐ろしい。タレントさんでも芸能人でもない、ごくありふれた一般人のブログを、1分につき5人の人が「どれどれ?」という話になると、「これはいったん事態を鎮静化したほうがよくないか?」と感じるのである。 だって、もともとアメーバは「芸能人ブログ」の世界なのだ。正直言って、ブログの上下左右にキラキラ見え隠れする芸能人情報やら芸能人ランキングやらが、今井君は気恥ずかしくてならない。こういう場所に、予備校講師なんかが入り込んでニタニタ&ニヤニヤしているなんて、むかし流行した「KY」なんじゃないかね。(8月14日付のランキングとPV数) そこで、事態の鎮静化を優先する今井君は、「よおし、ここは旅行記の連続がベスト」という結論にいたった。これからしばらく、ブログ上の今井君はずっとイスタンブールをウロウロしていることにする。 何しろブログをクリックする人は、何よりも「予備校講師の日常」が読みたいらしい。河口湖での授業風景だの、ツタンカーメンのオヒゲよろしくマイクを頭にグルっと絡み付けて笑うクマだの、こういう写真を掲載していれば、アクセス数が激増するのは当たり前だ。しかし諸君、カワグチコ白熱教室の写真を見るに、ケッコ今井君もカッコいいであるね。(ボスフォラスクルーズ船で。トルコの青年の表情が精悍である) 冗談はともあれ、ブログ上の今井君がエジンバラやダブリンをうろついていたころ(5月下旬)には、実際の今井君はイスタンブールにいた。「と言うことは、8月中旬の今井は、どこか東京じゃないところにいるのかな」と勘ぐってもらうのもいい。 それこそまさにクマ蔵の思うツボであって、「神出鬼没の予備校講師」というのもまたカッコいいじゃないか。ただし、残念ながら今日も今井君は東京で、暢気に高校野球の観戦に励む気でいた。雨天順延で予定は狂ったが、混雑するお盆の時期に成田や羽田の雑踏に混じる気はない。(クルーズ船から、まずドルマバフチェ・ジャーミーが見える) さてと、イスタンブール紀行であるが、どうも日付が前に1日ズレてしまっているようである。いつかキチンと検討して日付を書き直さなければならないが、シルケジ付近を散策してケバブをワシワシ豪快に食いまくったのは、正確には5月21日なのであった。 トルコの安い屋台でメシを食べていると、一番困るのはビールが飲めないことである。気温30℃を超える5月下旬、塩辛いヒツジ肉をワッシワッシむさぼり食う。サラダと言えば、赤唐辛子とタマネギとピーマンを混ぜてすりおろした、ドエリャー辛い真っ赤で凶悪なシロモノ。これでビールをグビグビやりたくならなかったら、日本のオジサンの片隅にもおけないヤツだ。(クルーズ船から眺めるドルマバフチェ宮殿) ところが、ケバブの屋台では、どの店を選んでも当然のように「ビールはありません」。この一言に、一瞬クマ蔵は人生の絶望を感じ、無慈悲に判定を覆され「負け」を宣告された柔道選手のように、大きく肩をすくめて不当をアピールしながら路上に立ち尽くしたくなる。 「じゃ、何を飲めと言うんだ?」であるが、まずテーブルの上に、プラスチックカップ入りの水がある。30℃の気温の中、朝10時から4~5時間も放置されたマコトに生温いお水。というより「ぬるま湯」と形容すべきシロモノ。しかも、アイスクリームのカップのような容器に入ったこのぬるま湯どんを、間違えてパカッと開けて一口飲めば、立派に料金を請求される。(船は黒海に向かって進む。右岸がアジア側である) そこで、人生の絶望を噛みしめつつ、クマ蔵は「じゃ、コカコーラ」と吐き捨てる。誤解しないでくれたまえ。クマ蔵は人類史上マレにみるコカコーラファン。ペプシファンでもあるから、要するにアブクがシュワシュワしてさえいれば何でも構わないのだ。 小学生時代の優等生♡今井君は、コーラを飲ませてもらえないのがツラかった。ファンタもオレンジだけで、グレープは御法度。ファンタグレープもコカコーラも、快傑ババサマ(=母上)が「クスリくさいからダメだ」と決めてしまった以上、オウチの冷蔵庫には絶対に入っていない。 友人続きをみる

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Sun 120722 秋田商の大勝に関わる様々な事柄 ネロネロカフェ(イスタンブール紀行14)

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 丸1日寝転がって高校野球を眺めていたら、秋田県代表の秋田商が8-3で大勝してしまった。これはたいへんおめでたい。2011年夏に能代商が2勝するまで、秋田県勢は13年連続して初戦敗退が続いていたのだ。県外の野球エリートを掻き集めて勝ち上がるチームが多い中、秋田の高校生だけで勝利を収める昔ながらの野球は爽快だ。 3回戦の対戦相手は、岡山県代表の倉敷商である。こりゃスンバラシイ。秋田商vs倉敷商。野球エリートの私立高全盛の時代に、これほど馥郁たる昭和のカホリの試合は、滅多に実現するものではない。 今井君は、ホントはマジメに仕事をしなければならないのだが、こんな昭和な対戦が実現するのなら、どうしても次の試合もテレビの前で過ごさなければならない。熊本・済々黌と同じで、早稲田大学ユニフォームとソックリなのも悪くないね。 応援も、好感が持てる。まず、「秋田からは、たったこれしか来なかったの?」という「多勢に無勢」な感じがたまらない。アルプススタンドをテッペンまで埋め尽くす済々黌の応援が、甲子園全体を揺るがす大迫力だったとすれば、秋田商の応援団はその約10分の1程度。スタンドをお弁当箱とすれば、日の丸弁当の梅干ほどの面積が赤く染まっているだけである。(イスタンブール名物、小型の青梅。路上で売っている) しかも諸君、その応援をよく聞いてみたまえ。今井君でさえ耳を疑ったが、1回裏、早くも2点を先制されて暗雲垂れ込める中、応援団が声を揃えて歌いはじめたのは、何とロシア民謡「カチューシャの歌」である。 は? 「カチューシャの歌」ですと? 「リーンゴーの花ほころび、川面に霞たち、キミなき里にも春は忍びよりぬ」。何と何と哀れな、何と何と哀愁に満ちた、寂しい寂しい応援の始まりであろうか。1回裏の段階で、早くも敗戦を予感させるじゃないか。(今井ブログのマイページ。PVがどんどん伸びていく) だって、ロシア民謡でござるよ。今から30年以上昔、まだ30歳代だったタモリがこれをパロって、「オチューシャの歌」で医者をおちょくった。歌詞は「患者の腕まくれば、オチューシャの歌。関係ないけど、打てば保険はいる」。ただし、著作権の問題で東芝EMIが2の足をふみ、発売直前で販売中止になった。 もっと歌詞を確認したくてググってみたが、「カチューシャ」でググっても、もはやロシア民謡は発見できない。出てくるのは、ひたすらAKBばかり。どこまで行っても、何枚ページをめくっても、ひたすらAKB。「AKBにあらずんばヒトにあらず」な感覚である。 苛立ったクマ蔵は、検索ワードに「ロシア民謡」を付け加えてみた。すると諸君、「元ロッテの西岡選手などの応援歌でつかわれていた」という新情報が入ってきた。おお、「新情報に旧情報」、懐かしい懐かしい予備校英語の世界でござる。すると秋田商の応援も、ケッコ時代の最先端を行っていたのでござるね。(ボスフォラス海峡。海の色が余りに美しい) しかし、やっぱりそうでもござらぬのじゃ。7-2と大量リードした4回裏の攻撃中、ゲロロ軍曹こと今井君は「ゲロロ、この曲は35年前にも聞いたぞ」という、余りに懐かしいブラバン演奏を耳にした。 1975年から80年ごろ、今井クマ蔵がまだホンのコドモだったころが、秋田商の黄金時代。アンダーハンド山岡や、超高校級・高山の好投で勝ち進んだり、武藤・佐藤・斉藤・進藤と「藤」の文字のつく選手を4人並べた「4藤打線」だったり、活躍に秋田のコドモたちは胸を躍らせたものである。 わずかな安打で大量点を奪って「省エネ打線」の異名がついたこともある。確かに、日本に「省エネ」という発想が根づいた「省エネルック」の幕開けのころだ。今井君の記憶が確かならば、あの時と同じブラバン演奏じゃないか。 諸君、ベスト8をかけた3回戦・秋田商vs倉敷商は、秋田商の応援だけでも見る価値がある。定番と化した「We will rock you」もいいし、いったいいつまで山本リンダ「狙い撃ち」をやっているんだか分からないが、昭和のブラバンとロシア民謡を一緒に聞きたいなら、どうしても秋田商応援団を目撃したまえ。(ボスフォラス海峡アジア側、トルコ皇帝の夏の離宮) 秋田商のピッチャーは「渡部篤郎にホンの一瞬似てるかな?」という感じのイケメン(ヒイキ目が過ぎますかね?)。緊張感のせいか今にも泣きだしそうな顔に、女性の皆様は「母性本能をくすぐられて」「胸きゅん」になること請け合いだ。 うぉ、母性本能に、胸きゅん。こりゃまた古い、古すぎる。そう言えば「キミに胸きゅん」ってのもあったナリね。YouTubeで聞いてみるといいナリね。これはこれは。キテレツ大百科のコロスケ君まで登場して、今井ブログはどこまでも時代を遡っていく。 秋田商は、我が伯父上の母校である。今井君の身内の中で、おそらく最も尊敬にしなければならない「モト静岡大学学長」の伯父上でござる。秋田商→福島高商→東京商科大学(現・一橋大学)と進んだ。 第2次世界大戦の真っただ中であ続きをみる

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Mon 120723 ブログ快進撃 サバサンド 初めてカドキョイヘ(イスタンブール紀行15)

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 諸君。今井ブログの快進撃が止まらない。高校野球なんかで「あれよあれよという間に勝ち進んだ」という表現があるが、ホントに「あれよ♡あれよ」と絶叫したい気分。あれよ♡あれよ、あれよ♡あれよ。アクセス数は3日前に7000を超え、一昨日は7000台を維持。とうとう昨日は8000を超えた。(おやおや、スゴいことになってますね) うにゃにゃ、これはたいへんな事態であって、押尾コータローだの渡辺美樹だの和田秀樹だの(敬称略)、セレブな皆様と一緒に並んで「おすすめブログ」に顔を連ねている。マコトに光栄であり名誉なことであって、やたらYouTubeに登場するクマさんだけのことはある。 しかしやっぱり一般人としてはこんな高いところはチョイとオッカナイから、とにかくしばらくイスタンブール紀行に集中する。受験と何の関係もなく、予備校講師の日常からも遥かに遠い話に集中していれば、この驚くべきアクセス数もまた知らぬ間に普段どおりの5000内外に収まってくれるものと思う。(快進撃) 5月23日、クマ蔵どんの予定はまさに「めいっぱい」と言ってよくて、朝からハチミツでお腹いっぱい、ついでにシャンペンをガブ飲みして昼まで居眠りするような、あの怠惰なクマの片鱗は全く見えない。 もっとも、この日も朝食の席でシャンペンをたっぷり飲み干したことは間違いない。ホテル本館の朝食にシャンペンの瓶が4本も並ぶことを発見して以来、もう3日間クマどんの足は本館の朝食に向かっている。 本館には巣蜜がなく、別館にはシャンペンが出ない。巣蜜をとるか、シャンペンをとるか。クマとしては大いに悩ましいところであるが、今はどうしてもシャンペンである。トルコ到着初日以来、お腹の中にハチミツを詰め込みすぎて、ベトベトしたものへの濃密な欲望より、シュワシュワしたものへの爽やかな愛情を優先したいのだ。(エミノミュ港の雑踏) 午前10時にホテルを出て、カバタシュからトラムヴァイに乗る。例の「靴磨きオジサン」は、もうクマ蔵を完全に無視していらっしゃる。さすが、3回も無視したあげく、最後には彼のコントの余りの滑稽さに吹き出してしまっただけのことはある。 「もう、日本人なんか相手にしてやるもんか!!」という激しいムクれ方。ベンチに寝転がって、居眠りのフリで今井君をやり過ごす。彼の周囲を、バスの運転手さんやタクシードライバーたちが取り巻き、「どうだ、日本人が通るぞ。チャレンジしてみないのか?」の類いの意地の悪い冗談を言っているが、靴磨きオジサンは「もう勘弁してくれ」と言わんばかりに寝返りを打ってしまう。(サバのサンドイッチ) 今井君がまず向かったのは、エミノミュ港の「サバのサンドイッチ屋」である。金角湾にかかるガラタ橋を渡ったところに、3艘のド派手な船が並んでいて、周囲の空気は異様にサバくさい。 「魚くさい」のではなくて、ホントに「サバくさい」。はっきり「サバだ」「他の何ものでもない」「このニオイは意地でもサバだ」と断言できるほどに、心の底から、カラダの芯から「絶対にサバ!!」と絶叫したくなるほどにサバくさい。こんな経験は、実際にイスタンブールに行ってみないかぎり、滅多に出来るものではない。 サバのサンドイッチは、1個5リラ。300円程度だから、マクドナルドのハンバーガーと同じようなものである。ただし、売る者の熱意が違い、買う者の熱意が違い、サバをはさむパンの固さが違う。「ヌルい」「ユルい」みたいな中途半端の影は、ここには全く存在しない。(緊迫感あふれるサバサンドのお店) タマネギの量も、その他野菜の量も、ハンパではない。どうかすれば「サバはどこへ行ったの?」というほどの野菜の量であるが、サバの自己主張は、体積ではなく、ニオイの強烈さと大量の小骨の食感に集中する。ひとたびサバサンドを食すれば、その日1日、手にも指にも吐く息にも、サバどんやサバ君やサバさんの激しい執念を感じ続けなければならない。 それにしても、「骨を何とかする」という文化はないのだろうか。こういう時、クマどんは日本文化の繊細さを痛感するのである。リズミカルなハモの骨きり包丁が、ジャッジャッジャッと爽やかな音を立てるのを聞けば、それだけで食欲が刺激されるじゃないか。 一方のトルコ・サバサンドは、小骨が次々と歯ぐきに刺さり、舌に刺さり、上あごや頬の内側に傷を作る。「そんなにカンタンに食われてたまるか」という、サバどんたちの抵抗なのかもしれない。もちろん、ハモとは値段も全く違う。「たった300円でウルサイこと言いなさんな」ということである。(サバサンド屋のお隣で、野菜の酢漬けを売っている。オジサンの右側続きをみる

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Tue 120724 ロガルとロガッタ どんどん行きましょう、どんどん 早くパロッてほしい

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 ネコ2匹と生活していると、日々寝転がってテレビを眺めている生活にも、いつの間にか大した罪悪感を感じなくなってしまう。2歳や3歳の若いネコなら話は違うが、ニャゴロワもナデシコも、もう10歳になった。元気に走り回っている時間より、怠惰に寝転がってアクビばかりしている時間のほうが遥かに長い。 ナデシコは、もともと大人しい控えめなネコである。滅多にクマ蔵の前に出てこない。いったん出てくると、粘り強くクマ蔵を追いかけて、「撫でなさい」「撫でなさい」「ほら、撫でなさい」と激しく自己主張するのだが、その頻度はあまりにも低い。ともすると、2日も3日もシマシマどんの姿を見かけないことだってある。(懸命に眠るニャゴ) ニャゴは、意地でも真っ白な姿を見せつけるネコである。いつでも絶対にそこにいる。クマの気配を感じただけで、チャンと階段の上で待っている(クマの書斎は半地下、ニャゴロワの陣地は2階なのだ)。 階段を登っていくクマ蔵を軽蔑したような顔で「フン」と見降ろしたまま座っていることもあれば、 甲高い声で「ニャゴニャゴ♡ニャゴニャゴ」と叫びながら駆け下りてくることもある。 しかし、何しろ重い腎臓病だ。「100日しか命はもたない」と獣医さんに宣言されてから、すでに600日経過した。大きなアクビをして、寝転がっている時間が増えても仕方がない。第一、2日に1回太い注射針を刺して点滴するんだから、人間の存在がオソロシイものに感じられてもおかしくないだろう。(ニャゴの軽蔑的視線 1) ところがニャゴはとにかく人間が大好き。こちらが油断すれば蹴つまずくぐらい、人の足許にじゃれついてくる。例の長いシッポがニョロニョロ絡みついてくるので、思い切りシッポを踏んづけてしまうことだってある。 もちろんニャゴとしても、シッポを踏まれて黙って引っ込んでいるわけにはいかないから、まず人間が腰を抜かすほどのキツい金切り声を上げ、にっくき人間の足を容赦なく引っ掻いて逃げていく。 ネコは執念深い生き物であるはずだが、ニャゴに限っては執念深さのカケラも感じられない。シッポを踏まれた直後でも、ノコノコ物陰から出てきては、酒を飲んでいるクマどんの目の前にドッカと真っ白なカラダを横たえる。「ニャ、グルグルロー」→「いっしょに一杯やりますか?」というのである。(ニャゴの軽蔑的視線 2) その横顔を見ながら、思わず「ロガルとロガッタ」という童話を企画する。ネコの姉妹、控えめなシマシマの姉がロガル。真っ白な妹がロガッタ。諸君、小さなナデシコと大きなニャゴロワも見ると、「ナデシコが姉」「ニャゴロワが妹」とは信じがたいだろうが、おそらくその可能性が高いのである。 ま、いいや。ネコのロガルで「ねころがる」。ネコのロガッタで「ねころがった」。それだけのオヤジギャグに過ぎない。夏休みも後半で、日本中の受験生世代はパパの連発するオヤジギャグにすっかり食傷しているころだが、ネコ・ロガルとネコ・ロガッタの大活躍する童話の企画に、諸君も優しく賛同してくれたまえ。(ネコ・ロガル) このところ、妙にブログへのアクセス数が急増していると思ったら、どうやらこれはテレビCMのおかげなのである。ありがたや♡ありがたや、超ありがたや。感謝♡感謝、大感謝。何と最近の東進CMでは、今井君が2度も登場する。 冒頭で「血液も筋肉も英語になるぐらい、徹底的にやろうぜぇ」とスギちゃんふうに熱く語りかける。講師が5人登場し、素晴らしい合格実績が示されたあと、締めくくりにまた今井君が登場して「どんどんやりましょう、どんどん」と受験生を激励する。 まあ、悪くないであるね。諸君、どんどんやりましょう、どんどん。どんどん行きましょう、どんどん。続きをみる

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